コミュニティビジネス訪問記

地域の様々な課題やニーズを市民のアイデア・こだわり・熱意でつなぎ、ビジネス手法で解決していくのがコミュニティビジネスです。私たちは現在事業を展開している起業家、またビジネススタイルを目指している方々を訪問し、そのきっかけや苦労話など、お話を伺いました。その時の印象・感想など発信していきます。

精進料理の魅力を伝えていきたい~世界が平和になることを願って!

ここは茅ヶ崎市内矢畑にあるコミュニティ農園「RIVENDEL」

rivendel.jp

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当法人もたびたびお世話になっています。いつ来てもいい場所!!ここで月に3、4回、精進料理のお教室を開催している精進料理研究所代表の中園五月さんと園部曉美さんを訪問させていただきました。今、若い人たちの間で宿坊がブームになっているようです。精進料理が食べられる、国宝重文級の建築物や庭園が見られる、座禅や写経に参加できる、そして安く泊まれることも大きな魅力のようです。

曉美さんと五月さん、お二人はご姉妹ですごく明るくて仲良し、そのうえ個性的でおしゃれでファンタジーの世界から飛び出してきたよう!! 昨年(2014年)、当法人が主催するワイワイまつりにご参加頂いたのが出会いのきっかけです。 その時のメニューは「大豆の唐揚げ」、行列が出来ていましたね。大好評で完売でした!

そのご姉妹いまやすっかり時の人です。2月10日に初となるレシピ本、精進料理を紹介した書籍「おばあちゃんの精進ごはん」が全国発売されました。

大人気で初版は完売してしまい現在増刷中! また春ごろには翻訳されて世界40か国に電子発売になるとのこと。

・・・ファンタスティック!!fantastic・・・

もし世界からオファーがあったら・・・の質問に「絶対行く」ときっぱり曉美さん! 自信に満ちた表情にこちらまでが元気になります。私もおふたりと同世代です。応援につい力が入ってしまいます。ワイワイまつりの時に買おうと思いましたがあまりの素敵な表紙に、衝動買いしてしまいました。

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さっそくラーメンをレシピ通り作ってみました。シンプルな調味料、簡単でこんなにおいしいラーメンが作れるなんて感激です。あっと言う間に出来上がりました。ごちそうさん・・・です。笑

おばあちゃんの精進ごはんは重々しくなく手間がかかりません。

精進料理を作り始めて17年というおふたり、最初は興味から始めて続けていくうちにどんどんハマっていって精進料理が自分の身体に無理なく浸み込んでいったとおっしゃいます。現在は日常生活が当たり前のように精進生活との事。 数年前から都内を中心に不定期で精進料理教室を開くようになり、現在は茅ケ崎市内のコミュニティ農園「リベンデル」でも月に3、4回、料理教室を開くようになりました。

3年前の料理教室発見!

Japanese Shojin Ryori - YouTube

本日2/24(火)、リベンデルで精進料理のお教室が開催されました。今日は取材の日で後日、TBSあさチャンの〝ちゃん知り” 15分番組に出演されます。

www.tbs.co.jp

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メニューは①酵素玄米 ②精進カキフライ ③ひじきの白和え ④あおさのスープ ⑤うどんのかりんとう。受講者は8名、若いママさんが多いですね。はじめて会ったとは思えない程、すぐに打ち解けて楽しい料理教室でした。これもご姉妹の存在が影響していることは言うまでもありませんね。コクやうまみもたっぷりですごく美味しかったですよ。自然の恵みに勝るものはないですね。

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明るく、楽しく、簡単がご姉妹のモットー!

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食べたいものを我慢するのではなく、食事の時間を楽しんでほしいと強調されていました。 ただ精進料理で使用しないのは肉や魚など殺生したものと、五葷(ネギ・にんにく・にら・らっきょう・あさつき)と酒類。これらの野菜は臭いや成分がきつく、陰性の気が強いのが特徴で、五臓に負担をかけてしまうそうです。

もう17年間食べていませんとおっしゃっていました。でも押し付けはしない、たとえ家族にも・・ だって失礼になるでしょう・・とおっしゃる。

今年の春ごろから精進料理を広めるための試食会を予定しています。また包丁の研ぎ方も予定しているようです。大変楽しみです。平成25年12月「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!和食離れが進む中、日本人が長い間育んできた、すばらしい食文化の伝承も含め、この機会にぜひ精進料理の入り口から学んでみませんか?

一躍有名になったご姉妹ですが、最後に今後の未来像について伺いました。

「日常に無理なく精進料理を取り入れられるよう、精進料理の魅力を伝えていきたい。また悲しいことに無慈悲な事件が相ついでいる昨今だが殺生しないことを基本とした精進料理を継続することで自然と身をもって生の大切さを感じ取ることが出来る。この思いが少しでも多くの人々に伝って世界が平和になることを願いたい」と・・五月さんは語句に願いを込められた。

お話を伺い、自分がひとりで生きているのではなく、自然界のすべての物によって生かされている事を思い知り、食材にも陰陽があるように、世の中の陰陽を一つとして捉えていくことでバランスがとれた平和な世界が築けるのではないかと気づきをいただきました。食文化を継承をするための責任というものを、これからどうやって果たしていくかということが課題のひとつとなるのでしょうね。

精進の心について箸蔵寺菩提心」寺報では次のように説かれています。

『仏教的には「仏さまの教えを一生懸命守ること」という意味を持っています。ですから、精進料理は、ただの菜食主義とは異なり、仏教の教え、特に「殺生」や「いのち」についてあらためて真剣に考え直すための料理なのです』     -箸蔵寺菩提心」寺報(H15.3.21)より引用―

お汁粉、とっても美味しかったです。絶妙な甘みと塩加減、このお味は初めてです。曉美さん五月さんの心のこもったおもてなしに感謝申し上げます。ありがとうございました・・合掌

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お問合せ先  精進料理研究所 中園 ungaiiarigatou@softbank.ne.jp

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NPO法人NPOサポートちがさき 堀江貞子(記)